1.9-28MHz帯用500W対応のオートアンテナチューナーです。元箱、梱包材、取説、回路図、AC電源ケーブルが付属します。DC電源ケーブルは欠品しています。元箱はかなり変色し汚くて、ウエットティッシュで簡単に拭きました。手が汚れるほどのほこりは取れたと思われますが、汚さに変化無しです。取説は袋入りで比較的きれいです。当時のカタログも入っています。
外観は上面に目立つ傷があります。コネクタ類は年代相応の表面変質があります。バックパネルは少しサビも見られます。全バンド200Wで同調確認を行いました。LED点灯時の明るさは、写真よりも暗いです。ごくまれにバンド表示LEDが点灯しないことがあります。内部コネクタの接触不良が原因です。点灯しないだけで動作は正常です。アンテナの状況によってはマッチングがとれない場合があります。これは個別事情ですので、使用者様側でご対応ください。
詳細な仕様等はアイコムのサイトから取説がダウンロードできますのでそちらをご参照願います。取説に記載の無いパネル表示があります。バンド表示LEDの下の数字は接続しているコネクタ番号です。現状はこの接続になっています。シングルワイヤー接続は非対応ですが、一例として1.9MHzで逆L型アンテナとアースを用いて同調がとれました。
本機は、最近のアンテナチューナー(ATU)とは少々動作が異なります。アンテナは4系統選択できますが、スイッチで選択するのではなくて、内部にあるバンドごとのワイヤーを所望のコネクタに相当するタップへ半田付けする方法です。同一バンドで複数のアンテナを切り替える場合は、外付けの切替機が必要です。
使用法について、取説に従って内部スイッチを操作して一度プリセット設定を行う必要があります。正常にチューニングがとれれば、バンド内で自動同調できます。ただし、帯域が非常に狭いアンテナの場合は同調できないこともあります。バンド変更時にはプリセット位置に戻ります。周波数ごとの同調点のメモリーはありません。微調整が必要な場合は上蓋を開けてプリセット用のボリウムで合わせ込むます。これは少々操作しにくいです。18と21MHz帯および24と28MHz帯はそれぞれ1つのポジションです。異なるアンテナを使用するときは、外付けの切替機が必要です。メーターが無いので、マッチング状態を確認するためには送信機付属または外付けのSWRメーターが必要です。
本機は昭和の時代の製品です。最近のアイコムのバンド信号はコネクタが変わっており、仕様が当時と異なっているかもしれません。その場合は他社品との接続と同様に、手動操作でバンドを選択してください。
＊＊＊ 重要な注意 ＊＊＊最近の機器はATU内蔵のものが多いです。それと本機を使用する場合は「必ず内蔵ATUをOFF」にしてください。ONして併用すると、最悪ファイナルが破壊してしまいます。ご理解できないかたは使用しないでください。このような制約から、ATU内蔵でない機器に使用する方むけのものです。また、出力同調操作が必要な送信機の場合は、ダミーロードで調整してから本機を介するようにしてください。
その他、個別のフォローはできませんのでご了承願います。実使用時の要領については取説をご覧いただき、ご入札の判断をお願いいたします。