こちらの鰻裂包丁はステンレス系の本焼ということで、試してみたいと思い購入しました。 ただ、私の保管が悪かったせいかもしれませんが、錆びることから鋼なのではないかとも思っています。 錆が浮いたのと、表の平に全所有者様の名が刻まれており、それを自分で磨いて消そうとしたのですが、あまりに硬くて削れず断念し、刃物屋さんにお願いして個人名や錆をとっていただきました。しのぎや刃先の部分に微細な錆はありますが、そこは研げば消えますし、あまり不用意に刃物としての寿命を縮めたくないので、そこは構っていません。 刃物屋さんにお願いした際に鋼材や製法について確認しても、本焼であることは間違いないと言われました。 ただ、1つ気ががりなことがありまして、鋼の本焼に見られるはずの波紋が見られません。 鋼の本焼なのに、波紋が見えないだけなのか、それとも、ステンレス系の本焼だから波紋がないのも当然で、私の保管が悪いから錆びたのか、正しいことは分かりません。 こちらは包丁の裏を見ていただければ分かる方には分かっていただけると思うのですが、刃の消耗や型崩れ、研ぎ減りはほぼ見られず、裏スキも完璧な状態で残っているため、あまり使用されてないものと思われます。 柄には、鰻裂きとしては珍しい朴八角柄が取り付けられていますが、こちらは使用感が見られます。 これは私の想像ですが、包丁自体と柄の消耗具合の違いだけでなく、柄が取り付けられている感じからしても、別の包丁の柄を取り付けられたのではないかと思います。 以上の点を予めご理解頂いた上で商品のご購入をお願いします。 訳有な部分はありますが、刃物としてはほとんど使用感がなく、硬い鋼材を手間暇かけて作られた素晴らしい包丁であることは間違いないと思います。 画像にある朴の鞘が付属します。 ご検討よろしくお願いします。