●製作年:1920-30年 ●1級 ●サイズ カップ W:9,5cm H:6.5cm ソーサー W:15cm H:3cm こちらも同タイミングで出品させていただいているコバルト金彩と同じ大きなサイズです。このサイズは市場でもまず目に掛れない貴重な作品です。それでいて絵付けは大味になることはなく、ファイファー期から現代に跨いでいますが、黄金期の素晴らしさ、柔らかく儚げなフラワーブーケには心癒されると思います。現代とは全く違う描き方で花びらによる陰影、濃淡の素晴らしさは言うまでもありません。 絵付けもさることながら、コバルトラインの縁取りに狂いなく、そして規則正しく金彩装飾を施す技術も必見。マイセンにしかできない技術の一つでしょう。昔から現代において一貫して手書きで金彩を施すのはマイセンのみです。中でもこのAカンテ装飾は要と言えますね。同時に、この素晴らしい装飾に絵付けを許されるペインターは上位の人間のみとされています。 現行ではこのような描画を表現することはできませんので、マイセン愛好家には自信を持ってお勧めできる逸品です。大きめですのでコレクションに、あるいは贅沢に普段使いに最高の逸品です。金彩は大変状態よく残っており、傷もほとんど見られず特筆すべき難はございません。この機会に是非、ご検討くださいませ。