Nikon Fマウント初の開放F値1.4 NIKKOR-S Auto 5.8cm F1.4 Nippon Kogaku Japan 今から62年前の1960年発売。 6群7枚構成のガウスタイプ。 全て金属とガラスの塊の大口径レンズです。 60年以上も前にこの様な素晴らしいものを作り出していたNikonの技術力に驚きます。 一眼レフの時代の到来により標準域での明るいレンズの開発に伴い生まれた初期ガウスタイプの大口径。 NIKKOR標準域50mm F1.4の原点と云えるでしょう。 1960年時点ではF値1.4を50mmでは難し買った故58mmとなったようです。 それでも解消出来なかった収差を残して生み出されたこのレンズは今の時代においては逆にこのレンズにしかない味となったのではないでしょうか。 ちなみに発売期間はたった2年間と今では希少なレンズ。 58mmという焦点距離は後々ノクトニッコールやAF-S NIKKOR 58mm F1.4という銘玉が倣うことにもなる。 同じF1.4でも50mmより大きくボケるので描写も含めてやや中望遠的な使い方でポートレートにも最適。 個人的な感想としては60年も前のレンズとしては中心部の解像度は素晴らしく、収差のおかげで却って被写体を印象的に撮ることができると感じます。 特に近距離での開放は面白い描写と感じます。 逆光では派手にゴーストが発生するのでそれも今のレンズでは味わえない特徴。 8〜10枚目と少ないですが作例も見てみてください^_^ レンズの状態 ・カビやクモリはありません。 ・分解清掃し全てのパーツの洗浄、ヘリコイドはグリス交換済です。 ・絞り羽の動作も問題なく油染みなどもありません。 ・外観は画像のとおり経年の小キズやスレがあります。 掲載画像もマクロレンズで絞り込んでなるべくキズや汚れが分かる様に撮影していますので、外装についてもご確認ください。 ＊貴重なレンズではありますが当方にてAi改造を行いました。（画像4枚目） デジタル一眼やフィルム機でAiレンズとして使用可能です。 ＊古いレンズはレンズ内に微細なチリの混入や外観には目立たないスレや小キズが必ずあります。 そういったことが苦手なかたはご購入を控えてください^_^