アイラ島でつくられるモルトは総じてスモーキーで海藻や潮の香の特性がありますが、ラフロイグはスモーキー・アイラの象徴で す。薬品を想わせるヨード様の独特な香りに、味わいはオイリーで濃厚、やや塩っぽくてドライな後味といった強烈な個性があり、昔から“惚れ込むか、大嫌いになるかのどちらか” とされてきました。“アイラモルトの王”とも呼ばれ、世界で最も愛されているアイラモルトです。その強い主張はシングルモルトウイスキーが 世界的な人気となるほどに人々を魅了してきました。「ウイスキーを飲みこなせば、辿り着く香味」と語られたこともあります。単にスモーキーであるばかりでなく、バニラのような甘さ、クリームのような滑らかさも潜み、真の王者ならではの優しさ、懐の深さ、深遠な愛を飲み手に感じさせるからでしょう。1994年、チャールズ皇太子によってシングルモルトウイスキー初の王室御用達許可証を下賜されました。