瓦礫雑考 【判型】大本2巻2冊。縦263粍。 【作者】喜多村筠庭（インテイ、信節ノブヨ・節信トキノブ）作。 【年代等】文化14年8月、梅塢如実道人序。文化14年8月自序。文化15年4月刊。［江戸］松屋要助（莞爾堂）板。 【備考】分類「随筆」。2巻2冊。随筆。巻上13条、巻下20条。巻上で扱っているのは、子供の遊び、衣服、言語遊戯。巻下では、食物、芸能。すなわち、衣食と童戯とを主とした事物について、絵をも参照しての考証随筆である。これらの項目を『嬉遊笑覧』中に照合するに、同じ項目も少なくないが、同文はほとんどなく、全く異なる記述の項目の方が多い。自序によれば『瓦礫雑考』の原稿は10巻あったと記すため、刊本はその中から抜いて編集したものであった。これらがやがて『嬉遊笑覧』へと発展したものと思われる。巻末に後編3巻の近刊を報じているが、未刊に終わったらしい（「日本古典文学大辞典」参照）。 ★原装・題簽付・状態良好（表紙やや疲れ・傷み）。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、2冊揃いが、32,400円～62,640円】。